そもそも玄米って白米と何が違うの？

炊きたてホカホカの真っ白なご飯…美味しいですよね。つい『あぁ、日本人で良かった』なんて呟く人もいたりして…。
でも、私たちが普段食べている白米は、収穫した稲穂からもみ殻や胚芽、ぬかを取り除いて精米された、胚乳部分のみなのです。そのため、もみ殻だけを取り除いた状態の玄米に比べると、エネルギーの素になる糖質やたんぱく質の量はほぼ同じですが、実はビタミンやミネラルなどの栄養素はほとんど損なわれてしまっているのです。
下の玄米と白米の栄養比較のグラフを見れば一目瞭然。玄米を100とした場合、中央のいびつな白米に比べ、各栄養素がキレイな円になっているのがお分かりいただけると思います。
玄米は白米に比べて栄養素に偏りが無い完全栄養食品、つまりスーパーフードなんです。

玄米を食べるとどんな効果があるの？

玄米は特にビタミンB群が豊富に含まれているので、糖質や脂質の代謝を促したり、皮膚や粘膜の健康維持、脳や神経系の働きを正常化、アミノ酸の代謝を促進し免疫機能を正常化する効果など、身体に嬉しいことだらけ！
ビタミンB群の仲間であるナイアシンやフィチン酸も含まれていますので、デトックス作用、抗酸化作用やアンチエイジングの効果も期待できるのです。

また、カルシウムやマグネシウムも豊富なので、血管を拡張したり血栓を作りにくくする働きがあり、ビタミンB群の栄養素とともに動脈硬化や生活習慣病の予防にも効果的だと言われています。
そして極めつきが、食物繊維は白米のなんと6倍！腸内環境を整えてくれますので、便秘でお悩みの女性にはぜひオススメです！
糖質は白米も玄米もほぼ同じくらいの量ですが、玄米の方がGI値（血糖値の上昇率）が低いため、食後の血糖値の上昇を抑えることができ、糖尿病の予防にも役立つとされているのです。

玄米は食べにくい。だから粉が賢い方法

さまざまな栄養素がバランス良く含まれている玄米は、まさにパーフェクトなスーパーフード！なんですが、玄米のまま食べようとすると長時間水に浸さなきゃいけなかったり、なんだか食感がぼそぼそしていて硬そうだし、毎日の食事を置き換えるのは難しい…そんな声から生まれたのが玄米粉なんです。
玄米に含まれる豊富な栄養素をまるごと粉末状にした玄米粉の最大のメリットは、面倒な下ごしらえや長時間水に浸したりする必要がなく、手軽にさっと使えるので、毎日の食事やおやつなどに簡単に加えることができる点です。
サラサラの粉状なので、そのままだとダマになりやすいのですが、水で溶いて炒め物などに加えると、あんかけ風になりますので、片栗粉の代わりにトロミ付けとして使えます。
また、全粒粉のような感覚でパウンドケーキやクッキーなど、小麦粉の代わりにもお使いいただけます。フライパンなどで軽く炒ってお料理にふりかけるのもOK。
さまざまな使い方ができますのでアイデア次第で、お料理の幅が広がると同時にバランスの良い食事ができちゃう、一石二鳥の嬉しい食品なんです。
咀嚼力の弱い赤ちゃんの離乳食やお年寄りの食事にも便利ですが、食物繊維が豊富なため腸に負担がかかり過ぎる可能性があります。お腹の調子に合わせて使うようにしてください。

グルテンフリーやダイエットにも最適

近年、海外セレブや有名スポーツ選手の影響で小麦粉製品を食べないグルテンフリーが注目されていますが、もともとは小麦などに含まれるグルテンというたんぱく質の一種に対するアレルギーや、受け付けない体質の病を持つ患者用の食事として開発されたものです。
グルテンフリーならダイエット効果があるだろうと思って米粉のパンを選ぶ方が増えているようですが、実は米粉は含まれている糖質やGI値は小麦粉とほとんど変わらないため、ダイエット効果は無いと言われています。
玄米粉の場合、含まれている糖質などは小麦粉や米粉とほぼ同じですが、GI値が圧倒的に低いため、ダイエットや糖尿病予防にも効果があるとされているのです。
同じお米の粉を使うのであれば、玄米粉を使った方が何倍もの栄養素を一度に摂取できる上、便秘がちな女性には嬉しい整腸作用やダイエット効果、アンチエイジングなど、良いことづくめなのです。
身体のためには白米より玄米、米粉よりも玄米粉を選びましょう！

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