離乳食や介護食のお助け食材、玄米粉を活用しよう!

玄米に含まれているビタミンやミネラルなどの栄養素は、発育盛りのお子様から成人病が気になる中年世代、お年寄りまで、あらゆる年代で必要不可欠な大事な成分を含んでいます。
玄米の方が栄養素も豊富で身体に良いのは分かっているけど、白米の方が扱いやすく調理もしやすいし、その上食味や食感も食べ慣れているから…となかなか玄米に手が出せない方も多いようです。
でももし、玄米が毎日の食事にとっても手軽に取り入れられるとしたら、あなたはどうしますか?
実は玄米をそのまま粉状にした玄米粉を使えば簡単にできちゃうんです!
面倒な下処理や長時間かかる前準備もいらず、毎日の食事にあっという間にプラスできます。
特にまだ食べることが上手にできない赤ちゃんの離乳食や、硬い食材が食べられないお年寄りの介護食にもぴったりなんです。

離乳食には向かない玄米も玄米粉ならOK

離乳食を本格的に始める生後6ヶ月くらいの赤ちゃんは、まだ歯がはえていませんので玄米のままだと食べられませんが、玄米粉なら離乳食に少し加えるなどして食べさせることができます。
玄米に多く含まれているビタミンB2は、糖質や脂質、たんぱく質の代謝を促し、エネルギーの産生に働く酵素を作り出します。脂質の代謝を助けることで皮膚や粘膜、髪の毛、爪などの細胞の再生を促すことから「発育のビタミン」とも言われていますので、小さいうちから積極的に摂取してほしい大事な栄養素です。
また、赤ちゃんだけではなく、成長期のお子様やスポーツに励んだり、筋力トレーニングなどで身体づくりをしている人にも不可欠です。
実は、離乳食のような柔らかい食事は、噛む力が弱いお年寄りなどの介護食にも適した献立です。
玄米粉なら咀嚼の負担も少なく、脳や神経のエネルギー源となって働き、免疫機能の正常化を促したり、皮膚や粘膜の抵抗力の増進といったアンチエイジングの効果があると同時に、血管年齢を下げ、血栓を抑える効果があるマグネシウムとカルシウムも多く含まれていますので、赤ちゃんからお年寄りまで幅広い年代に有効な食品なのです。
ただし食物繊維が豊富なので、あまり多く摂り過ぎるとお腹に負担がかかることがあります。お腹の調子に合わせて量を調節しましょう。

玄米粉を使ったお手軽レシピのご紹介

離乳食や介護食でいちばん手軽に玄米粉を加えられるメニューとしてはポタージュスープなどがお勧めですが、柔らかくて食べ応えのあるお焼き風のアレンジレシピと、食べやすい爽やかムースのレシピをご紹介します。両方とも、とても柔らかいので歯が無くても食べられますし、腹持ちも良いので育ち盛りのお子様に、おやつ代わりとしても喜ばれます。

【玄米粉を使ったポテトお焼き】

材料(6個分):
玄米粉 80g
粉末マッシュポテト 20g
片栗粉 10g
塩少々
お湯 約350cc
とろけるチーズ 適量
トマトソースまたはケチャップ 少々

作り方:
1.ボウルに玄米粉、粉末マッシュポテト、片栗粉、塩少々を入れてよく混ぜます。そこへ少しずつお湯を入れて混ぜ合わせます。ダマになりやすいのでヘラなどで固まりを潰しながら、数回に分けてお湯を入れ、よく混ぜます。
2.粘土くらいの状態になるまで混ぜ合わせます。ゆるいようなら玄米粉かマッシュポテトを、硬いようなら少し水を足して調整します。

3.6等分に分け、手のひらで丸めます。平らに潰してとろけるチーズを適量乗せ、包み込むようにして形を整えます。ベタつくようなら手を水で濡らすか、片栗粉で打ち粉をすると解消できます。

4.熱したフライパンに並べ、焦げ目が付くまで両面を焼きます。焦げ付くようならバターや油を引いてください。

とても柔らかいので、崩れないように注意。

5.お皿に盛ったら市販のトマトソースまたはケチャップをかけて出来上がり。
お湯の代わりに牛乳や豆乳を使うとよりコクのある味わいになります。
中に入れる具はチーズ以外のものでもOK。ソースはお好みで醤油や味噌などでも美味しくできます。

【玄米粉を使った爽やかムース】

GI値が高い食品は摂取してから2時間以内に血液中に流れる糖質量が多いということになります。すなわち血糖値が上がるため、糖尿病などの生活習慣病の原因に繋がる恐れがあるとされています。
白米も玄米も100gあたりのカロリーや糖質量はほぼ同じですが、GI値を比較してみると、白米は88、それに対して玄米は55です。70以上は高GI食品、55以下は低GI食品に分類されます。つまり、玄米の方が食後の血糖値の上昇を抑える効果があるということなのです。

玄米にはGI値を下げる栄養素だけではなく、ビタミンB群やナイアシン、マグネシウム、カルシウムといったミネラル類や食物繊維が豊富に含まれています。
玄米に含まれるビタミンB1は、糖質からエネルギーを作り出す際に必要な栄養素で、脳や神経系の働きを正常に保つ役割がありますし、ビタミンB2は、糖質、脂質、タンパク質の代謝を助け、エネルギーを産み出す酸化還元酵素の補酵素で、皮膚や粘膜、髪の毛や爪などの細胞を再生する別名「発育のビタミン」と言われています。ビタミンB6は、アミノ酸の代謝を助け、免疫機能の働きを正常化します。
また、ビタミンB群の仲間であるナイアシンも皮膚や粘膜の健康維持や脳神経の正常化に効果がありますし、マグネシウムは、カルシウムと一緒に血管を拡張して血圧を下げる効果があります。
他にも抗酸化作用によるアンチエイジングや美肌効果、整腸作用といったさまざまな効果がありますので、生活習慣病予防だけではなく、グルテンフリーやダイエットにも効果的な食品と言えます。これらの嬉しい栄養素をそのまま粉にしたのが「玄米粉」なんです。

食べにくい玄米も粉なら毎日使いやすい

材料(カップ2個分):
玄米粉 50g
てんさい糖 15g
水 約200〜300cc(硬さを見ながら加減する)
ヨーグルト(加糖タイプ) 80g
フルーツのジャム 小さじ1くらい
ミントの葉

作り方:
1. あらかじめ玄米粉にてんさい糖を混ぜておきます。鍋にてんさい糖を混ぜた玄米粉を入れ、ダマにならないよう水を少しずつ加えながら溶かします。

2. 鍋を弱火にかけ、スプーンやヘラなどで混ぜながら加熱すると、ねっとりとしてきますので、ダマを潰すようにしながら練り上げます。硬すぎるようなら水を足して調整してください。クリーム状になったら火を止めます。

3. 鍋にヨーグルトを入れて混ぜ合わせます。よく混ざったら粗熱を取り、器に移します。
4. 冷蔵庫で冷やし、フルーツジャムとミントの葉を添えて出来上がり。

玄米粉はアイデア次第で料理の幅も広がる

玄米粉は片栗粉に似たサラサラとした粉末なので、そのまま液体などに入れるとダマになりやすいです。あんかけなどの料理のトロミ付けにも適していますが、混ぜていると徐々に粘り気が強くなりますので、一度に入れるのではなく、必ず水で溶いて少量ずつ様子を見ながら使うようにすると失敗がありません。

また、食感はとても弾力がありますので、強力粉と全粒粉で作るパンの場合、全粒粉の代わりとして使うと、焼いた日から1〜2日経ってもモチモチ食感が続いて美味しく食べられますが、成形の際はかなりネバつきますので、小麦粉などの打ち粉を十分にすると作りやすくなります。
ここでご紹介した離乳食・介護食レシピ以外にもアイデア次第でさまざまな料理に使えますので、料理の幅も広がります。玄米粉を活用して栄養たっぷりのお手軽メニューをぜひ作ってみてください。
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